10月に入り、下関の夜も、やっと秋らしい気候になってきました。所謂、気候変動前の例年であれば、9月の中秋の晩が、これくらいの肌寒さだったように感じます。

お写真は9月17日の中秋の名月。左の弧が、まだ満ち足りないお月様。

肌寒さと相俟って、5月に亡くなった愛猫のことを憶います。いつも満月の週になると、ソワソワして落ち着かない子でした。

それでも、ピアノの音色を聴くと、私の膝の上に丸まり、一緒に音楽鑑賞をしてくれたものでした。

15年も一緒に居ると、一緒が当たり前で、いつも丸まっていたソファの定位置や、部屋のドアを閉める間際の足元に、愛らしい記憶の残像を見てしまいます。

私は一緒に暮らすようになるまで知り得なかったのですが、猫は、人間のような共感能力があり、寂しい時や不安な時は、これでもかと甘えてきて、気分でない時は邪魔しないでとばかりに無視。まるで幼児のように愛らしい存在です。

最近は、毎晩のように夢の中へ逢いにきてくれるので、寂しさも幾分か…。私を心配して慰めにきてくれているのかもしれません。

幸せな時間を有難う。小飴。
どうか純真無垢な魂が安らかでありますように。

author: Kouzou Saika